新型コロナウイルス感染の後遺症って?

WHOの定義で「罹患後症状」とは、新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患した人に少なくとも2か月以上続く症状で、他の疾患の症状として説明つかないもので、通常は発症から3か月経った時点にもみられることをいいます。 倦怠感や頭痛などがあげられ、それがいつまで続くかははっきりしていませんが、時間が経つにつれて発生する頻度は下がっていくことがわかっています。

【参考資料】厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き別冊罹患後症状のマネジメント(第1.1版2022年6月17日))

主にどんな罹患後症状があるの?

新型コロナの罹患後症状は、コロナにかかっている時からずっと出ている症状と、回復してから後で出てくる症状もあります。 その症状も様々で強弱も変わってきます。 「あー頭が痛いなー重いなー」と言いつつ日常のことができる場合もあれば、「あー!今日は何もできない!」と会社や学校を休んでしまう場合もあります。 罹患後症状は体調だけではなく、精神への影響もあります。症状が多岐にわたっている分、こうすれば治るという治療法もはっきりしていないこともあげられます。

【呼吸器症状】 ・咳・痰・息切れ・胸痛

【頭痛】 元々もっている頭痛が頻繁にでてきたり、新たに痛くなることもある。

アセトアミノフェンやロキソプロフェンナトリウムなどを服用しても効果が乏しい場合がある。

【倦怠感】 安静にしている時は大丈夫だが、ちょっと動き始めるとすぐ疲れて動けなくなってしまう。

倦怠感がひどくなっていく場合は精神面にも影響が出ている可能性もある。

⇒無理をせず、ご自身ができることから動いていきましょう。

【嗅覚・味覚障害】 鼻づまりや鼻水が出ていないのに突然発症する。

食事の時でも臭いや味を全く感じない、これまでと違うにおいがする。

焦げた感じがするなど様々です。 感染後約1ヵ月くらいで自然に回復していく事が多い。

⇒新型コロナと診断されて2週間以上このような状態が続く場合は医療機関への受診をおすすめします。

【脱毛】 新型コロナ発症後、1~2か月後、またはそれ以上後に毛が抜けていく方が多い。

特に女性でなったという方が多い。 ⇒症状発生から半年程度で徐々に改善していきます。

【物忘れ・考えがまとまらない(ブレインフォグ)】 ・聞いていることや書いてあることが理解できなくなって、疲れてしまったり、普段間違えないことを失敗する。

【その他】 ・関節の腫れや痛み ・手足がしびれる ・胸やけや下痢・急な発汗 ・不眠 ・抑うつ

新型コロナウイルス感染の罹患後症状かなー?と思っていても、実は他の病気であったり元の持病が悪化していることもあります。 回復しない場合は自己判断せずに、まずはかかりつけ医や医療機関へ受診をご検討ください。

札幌市では「罹患後症状の外来実施医療機関一覧」のページがございますのでぜひご活用ください

Follow me!