お薬手帳って?
お薬手帳って?
今は調剤薬局にいらっしゃる患者様の多くがお薬手帳をお持ちかと思います。 お薬手帳は毎回どんな病院へ行ったか・お薬を処方したかの記録だけではなく飲み合わせが悪くないかなどの確認にも活用できます! 最近では誰もがスマートフォンを持っている時代で、紙のお薬手帳だとうっかり持ってくるのを忘れたという方でもスマホを忘れることはほとんどないので、一般のお店がポイントカードをアプリ化するようにお薬手帳もスマホのアプリとなって普及してきています。しかし、スマホアプリに慣れていない世代の方や、そもそもアプリって何?という方はどうしても切り替えに勇気がいりますよね? ここでは、ざっくりと「電子お薬手帳」の利点・デメリットやオススメのアプリなどをご紹介したいと思います! 「こんなことができるのね!」と少しでも皆様のお役に立つことが出来たら嬉しいです!
お薬手帳とは
複数の医療機関や薬局で調剤する時に、それぞれの医療機関のお医者さんや薬剤師が共通した情報を得ることで、相互作用の確認や重複した対応を未然に防ぐという目的で作られました。「おくすり手帳」は1993年から導入開始で現在に至り、電子化したこともあり普及率は年々上昇しています。
電子お薬手帳とは
2010年に政府の「IT 総合戦略本部」が「新たな情報通信技術戦略(新IT 戦略)」から議論され始めました。その後に2011年の東日本大震災が起きてたくさんの方々が被災したのですが、避難所などでお薬手帳を持っていた方に対してスムーズに薬を処方できたことで利便性が実証されたことと、同時にスマートフォンの普及がこの頃から進んできたこともあって、手帳よりも持ち忘れがないものといえば「ケータイ」、データもサーバ上に保存されていれば安心ということで、様々なITの進化と共にお薬手帳の電子化が進められました。
電子お薬手帳の特徴
・データをスマホに保存できる
大抵の方は日頃からスマホを肩身離さず持っていることでしょう。手帳ですと、うっかり「持ってくるのを忘れた」「どこに手帳をしまったか覚えていない」などよくあります。携帯電話は失くしたらもう大変!と思えるくらい身近なものです。いつでもデータを持ち歩けることが便利と言えます。
・家族の情報も管理できる
ご自身だけでなく、ご両親やお子様の投薬情報も管理できるアプリもあります。こちらもわざわざ手帳を探しにいかなくていいという利点があります。
・処方箋をデータとしてやり取りできる
電子処方箋を活用したり、処方箋をスマホで撮影して薬局へ送信して待ち時間の節約ができます。
・薬局側の対応効率向上
来店の患者様のワンタイムQRコードなどから、調剤薬局側は「アプリに登録されている情報」を確認することができます。電子お薬手帳に対応している薬局であればどこの薬局からでも同じ情報なので、正確なデータを確認できます。 また、「つながる薬局」など電子処方箋を送信できるアプリを使用した場合、薬局側から患者様へ受け取りの連絡のやりとりが行えたり、処方箋のデータをプリントアウトすることができます。
電子お薬手帳アプリってどんなものがあるの?
・おくすり手帳Link:株式会社NTTドコモが運営しているアプリ
・日薬eお薬手帳:日本薬剤師会が運営するアプリ(NTTドコモのサーバーを利用)
・EPARKお薬手帳アプリ:薬局経営をサポートするEPARKヘルスケアが運営するアプリ
・つながる薬局:株式会社ファーマシフトが運営するLINEと連携したアプリ(大森薬局ではこちらをオススメ)
上記以外にもいろいろな電子お薬手帳がありますので、ご自身に合ったものを見つけてみてください!